収繭のお手伝い

今朝からシトシトと雨が降る中、信州大学繊維学部の農場で“収繭”作業をしました。

1ヶ月かけて、卵はお蚕さんになり、お蚕さんは繭になり、その繭をまぶしから取る作業です。

繭友のサークルの皆さんと何人ものお手伝いの方が参加して、一つずつ手で繭を取る作業をしました。

普段は機械で、ガシャンと繭を押し出すのですが、今回の「シュリマル」という品種はとても柔らかい繭なのだそうで、機械ではなく手作業が良いそうです。

良い繭と、良くない繭に分けます。

良くない繭は、柔らかすぎる、薄い、穴が空いている、等様々な理由があります。

良い繭だけを毛羽とり機にかけます。

表面の毛羽をとるのですが、すごくたくさん、出てきましたー。

今回の繭は、周りにもたくさん糸を吐いています。

こんなにきれいに吐きまわった糸はあまり見たことがありません。

珍しい形の繭もありました。

玉繭をつくりやすい品種だそうですが、こんな形もあるのかな。

今回とった繭は、岡谷の宮坂製糸所さんで糸にします。

お蚕さんの慰霊碑に手を合わせて、作業は終わります。

>「日本三大紬」と言われた上田紬

「日本三大紬」と言われた上田紬

江戸時代には「日本三大紬」として一世を風靡した上田紬。真田幸村の父、昌幸がこの地に築城した際、地場産業として奨励した真田織が始まりと言われています。井原西鶴の「日本永代蔵」にも登場したような、伝統的な縞・格子の柄は今でも定評がありますが、現代の風を取り入れた色使いやデザインは、”見て楽しく纏って楽しい”上田紬を演出し、日常を豊かにしてくれます。