ご注文のお品物、ついに完成!

もう2年前でしょうか。

ある企業様から青系の生地のご注文をいただきました。

過去も作品をSNSで見つけてくださり、イメージを伝えていただきました。

本当にお気に召していただけるものが作りたいなぁと、何度もメールやお電話でお話をさせていただき、ようやく完成。

2年越しですからね、ホッとすると同時に少しの寂しさが。

でも、このお納めする生地が別の形に変化するという楽しみが待っています。

さてさて、どんな作品になるのでしょう、いつお披露目になるのでしょう。

そんな楽しみが先にあるのは良いものです。

整経を待つ糸枠。

整経、まぶしい糸。

思わず見とれてしまうような美しい重なりになりました。

整経が終わり、糸をくさりにします。

光沢が素晴らしい。

一旦巻き付けて、機巻きにし、経つなぎに入り、ようやく織りです。

織り上がった反物。

完成した美しい生地を見ると、長くかかった工程の大変さも忘れてしまいます。

>「日本三大紬」と言われた上田紬

「日本三大紬」と言われた上田紬

江戸時代には「日本三大紬」として一世を風靡した上田紬。真田幸村の父、昌幸がこの地に築城した際、地場産業として奨励した真田織が始まりと言われています。井原西鶴の「日本永代蔵」にも登場したような、伝統的な縞・格子の柄は今でも定評がありますが、現代の風を取り入れた色使いやデザインは、”見て楽しく纏って楽しい”上田紬を演出し、日常を豊かにしてくれます。