「糸のまち岡谷」を散策

本日も岡谷蚕糸博物館にてミニマットの体験織りワークショップです。

しなの鉄道で、篠ノ井乗り換え。

雪がだんだん激しくなってきましたよ~。

電車が途中で止まらないだろうかと、心配しました。

先週はあんなにきれいな景色を見せてくれた姨捨駅も、真っ白で何も見えません。

私は電話するため降りましたが、この雪の中、電車を降りて写真を撮る人は一人もいませんでした。

少しの遅れはあったものの、電車は止まることなく無事に岡谷に到着です。

岡谷はどれほど積もっているだろうと、心配していましたが、あれれ?

すごく良い天気!!

岡谷は諏訪湖から吹く風でとても寒いそうですが、雪はあまり降らないのだそうです。

駅から博物館までの途中、市内をご案内いただきました。

岡谷のこと、本では読んだことがありますが実際に歩いてみたりしたことがないのでとても楽しみでした。

まずは片倉兼太郎の生家へ。

本で見るのとはやはり全然違います。

どっしりとした、趣のあるかやぶき屋根の家です。

贅沢できらびやかな、というわけではありませんが、時間が経った今もなお良い造りの家だということが分かります。

岡谷市内で関連イベントがある時には、中に入ることも出来るそうです。

どんなお家なのか気になるなぁ。

蔵も立派な造りです。

次に向かったのは、中部日本一とも言われるつつじの名所、「鶴峯公園」。

片倉兼太郎がつつじ300株を注文したところ、業者さんが”まさか片倉ともあろう人が300株なんて少ないわけがない”と勘違いをし、貨車3両分のつつじが届いたと言われいているそうです。

春に訪れたらきっと美しく咲き誇るつつじが見られるのでしょうね。

公園のてっぺんには、片倉兼太郎の銅像が岡谷を見守っていました。

つつじが咲く頃、着物で行ってみたいなぁ。

そして、国登録有形文化財で活動する「岡谷絹工房」へ。

こちらにはたくさんの機織り機が管理され、実際に使われています。

体験織りに来られるお客様もお迎えし、2階では東京のメーカーさんの紳士服の注文の生地も織っているそうです。

この趣のある建物から機織りの音が聞こえてくるのは、なんとも風情があります。

製糸業で栄えた岡谷ですが、実際に製糸工場に使われていた建物は今では駐車場になったり大型スーパーになったりほとんどその姿を見ることが出来ません。

が、駅からそれほど遠くないところに、こうした文化財などがところどころ残っていることで岡谷の歴史を知ることが出来ます。

信州のシルクロード、岡谷から上田へ、うまくつながっていくことを期待したいです。

「蚕都上田」と言われる養蚕で栄えた上田。

岡谷蚕糸博物館のような博物館や、資料館があると良いなぁと思うのは私だけではないはずです。

>「日本三大紬」と言われた上田紬

「日本三大紬」と言われた上田紬

江戸時代には「日本三大紬」として一世を風靡した上田紬。真田幸村の父、昌幸がこの地に築城した際、地場産業として奨励した真田織が始まりと言われています。井原西鶴の「日本永代蔵」にも登場したような、伝統的な縞・格子の柄は今でも定評がありますが、現代の風を取り入れた色使いやデザインは、”見て楽しく纏って楽しい”上田紬を演出し、日常を豊かにしてくれます。