八十二文化財団「地域文化」に掲載いただいています。

八十二文化財団の機関紙「地域文化」2021年秋号の特集は、信州紬。

様々な視点や立場の方々が、信州紬について書かれた、内容盛りだくさんな本になっています。

表紙を一枚めくって飛び込んでくる言葉が、興味深いものばかりです。

丸岡秀子さんの文章を引用しながら、上田紬の歴史について書かれたのは、尾崎行也さん。

祖母が元気な頃、よく工房に話を聞きに来てくださっていました。

その方の文章を通して、祖母の言葉を想うのは感慨深いものです。

伊那紬、有明紬のことも内容濃く書かれていました。

そして、上田紬は“ニッポン職人図鑑“の大牧圭吾さんと対談させていただきました。

日本全国を飛び回って伝統工芸を取材される大牧さんのお話はとても面白くて、フムフムと聞き入るばかり。

とりとめのない私の話をまとめてくださった、八十二文化財団の皆様に感謝です。

>「日本三大紬」と言われた上田紬

「日本三大紬」と言われた上田紬

江戸時代には「日本三大紬」として一世を風靡した上田紬。真田幸村の父、昌幸がこの地に築城した際、地場産業として奨励した真田織が始まりと言われています。井原西鶴の「日本永代蔵」にも登場したような、伝統的な縞・格子の柄は今でも定評がありますが、現代の風を取り入れた色使いやデザインは、”見て楽しく纏って楽しい”上田紬を演出し、日常を豊かにしてくれます。